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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
「・・・このは」

俺は震えるこのはを見つめた


「す、スリッパの返却場所を教えて頂いてありがとうございました。その後、教室まで案内をして頂いてありがとうございました。」

「・・・」

「・・・そ、それから・・・ネックレスを拾って頂いて・・・感謝しています」

「それは!!俺が原因で・・・」

「な、仲直りしたんです!!田淵さんと・・・横井さんが謝ってくれました」

「・・・」

「だ、だから!!柳さんはこれ以上、気にしないで下さい。私も気にしてませんので・・・」

このはは震えながらもシュンを見た

「・・・俺は気にして欲しかった」

「・・・私は・・・これ以上、柳さんに・・・構われると・・・こ、困ります・・・」

「・・・そっか・・・」

「・・・また・・・いじめられるかもとか・・・そんな風に・・・ごめんなさい。・・・思ってしまうんです・・・」

「・・・ごめん」

シュンは頷いた

「そ、それに・・・啓介さんを所詮の彼氏とか・・・そんな風に・・・い、言わないで・・・下さい・・・」

「私にとって・・・大切で・・・大好きな・・・人なんです・・・」

「・・・うん」

このははシュンに想いをぶつけながら涙をこぼした


「・・・参ったな・・・谷川さんに泣かれると・・・キツイわ・・・」

シュンも泣きそうな顔をして俯いたのを俺は見逃さなかった

「・・・私・・・ごめんなさい・・・」

「・・・こっちこそ。しつこくて、ごめん」

このはは返事をせずに俺の裾をギュッと握る


「・・・振られたか~。まぁ・・・理解ってはいたけど・・・」

「「・・・」」

俺とこのはは黙っていた

「谷川さんを怖がらせてしまって申し訳なかった。もうしないから」

「・・・告白の返事、聞かせてくれてありがとう」

「・・・彼氏さん。失礼な事、言ってすいませんでした」

シュンは俺に頭を下げた
シュンの最後の強がり
男の意地・・・
プライド・・・
全てだろう
カッコ悪いとは思わない
悔しいが・・・潔さは認めてやる
このはに本気だったんだな・・・と・・・

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