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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
俺達はコーヒーを頼み、白い煙を吐いてリラックスをした

「で、時田とは上手くいってんの?」

「・・・まぁ・・・」

信は何も言わなかったが、俺と何か話をしたかったのだろう
長年の付き合いだ
それ位、理解る
俺から話を切り出した

「煮え切らない返事だな」

「・・・その・・・ほら?俺達って仕事が忙しすぎてデートする暇もなかなか無いって言うか・・・」

「・・・うん」

なら、この有給を使えば・・・とは言わないでおく
時田との職場恋愛は簡単なもんじゃないだろうし
俺は黙って信の話に耳を傾けた

「それで・・・その・・・しょっちゅう誘う訳にも行かないかな?とか・・・」

「会いたければ誘えばいいんじゃねぇの?」

「や・・・何か、それも・・・下心が見え見えっぽくて・・・」

「下心も恋心の内だと思うけど?」

「でも・・・俺・・・付き合うとかも初めてだし・・・あっちの経験も・・・先輩は知ってるでしょ?」

「・・・まぁな」

信が童貞だって事はな

「む、向こうも・・・その・・・初めてだし・・・」

信はごにょごにょ・・・
そっか・・・そんなに悩む位、時田が好きなのか・・・
そう思うと嬉しくなった

「初めてを意識しすぎると上手く行くもんもいかないんじゃね?まぁ・・・気持ちはわかるけど・・・大事にしたいなら特別な事すれば?」

「特別な事?」

「二人の記念日になるように・・・お互いが初めてなら尚更。ロマンチックな夜景の見えるホテルとかは?」

「い、いいですね!!」

「時田だって信が好きなんだ。向こうも同じ事考えてるかもよ?信も時田の喜ぶ事を考えて見たら?」

「な、なるほど~。さすが先輩!!」

「ただし・・・ガッツ気すぎんなよ?避妊はちゃんとしろ」

俺は小声でからかう様に信に忠告した

「わ、わかってますよ!!先輩に話して良かったです!!あっ!!ここは俺がご馳走しますんで!!」

「ありがと」

俺達はもう一本タバコに火をつけコーヒーを飲んだ
信?
信は早速、スマホで夜景の見えるロマンチックなホテルを検索してる

ったく・・・かわいいやつ
ウキウキしてる顔をこっそり撮って時田に送ってやろうかな?
信は時田に夢中ってタイトルで・・・

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