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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「よ、良かったです!!」

「このはの隠し事はこれだったんだ?」

「ば、バレてたんですね・・・」

恥ずかしそうなこのは
俺はクスリと笑い

「いいや?内容は理解らなかったから・・・」

「じゃあ。サプライズは成功ですね!!」

「うん。大成功だね」

このはに優しく微笑んだ
元刑事の勘も当てにならないな
自分の誕生日も忘れるなんて・・・
と、言っても俺の本当の誕生日はもう少し先だけどさ

「皆も頑張ってくれたんですよ!!」

「だろうね。嬉しかったよ」

「ユキさんやお母様も協力してくれて・・・」

「このはの事が皆、大好きなんだな」

「そんな!!啓介さんの事が大好きなんですよ!!」

とんでもない!!
と言った風にこのはが首を振る

「それに・・・啓介さんも苦手な物ってあったんですね」

クスクスとこのはが思い出し笑いをする

「・・・まぁね」

マリオカートは案の定俺がビリだった
思い出されたくもない
今度、テトリスでこのはにカッコいい所見せないとな
テトリスが上手いからってってカッコいいかは別として

「でも、そんな啓介さんを見れて嬉しいです!!」

「このは。見て」

パッと俺を見た笑顔のこのははすぐに俺の後ろの景色に心を奪われた

「わぁ・・・綺麗・・・」

「だろ?」

近所の河川敷
夏には花火大会もある
ゆっくり歩いたから丁度、夕日が川に沈む頃
土手の下辺りでは犬の散歩をする人が見える

「すごい・・・新婚旅行で行った時の夕日も綺麗でしたけど・・・」

このはの瞳が夕日に釘付けで・・・
夕日に反射するこのはの顔が綺麗で・・・

「今日の夕日も凄く綺麗・・・」

「・・・このはの方が綺麗だけど?」

「啓介さんったら」

嘘じゃない
ここは俺が子供の頃から良く来ていた場所
親父に怒られたらここへ来た
ユキと喧嘩したらここへ来た
そうそう。
優を追いかけた事もあったかな?
正義と良く散歩したっけなぁ
信がよく待ち伏せしてたよなぁ
懐かしい俺の場所
このはにも見せたかったんだ

「気に入った?」

「はい!!」

もうすぐ30歳になる俺
子供時代はこのはが横に居るなんて思う訳なんてない
でも、今、こうしてこのはが隣に居てこうして同じ景色を見られる事が何より嬉しいよ

「帰ろうか?」

「・・・もう少しだけ」

日が沈むまでこのはと二人で夕日を眺めた

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