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わが不滅の恋人 ―永遠に秘密の恋―
第1章 幼き恋心
「どうしたの? 何か忘れ物?」
魚料理の昼食後、ルートヴィヒはフランツを引っ張り、ミサの終了した教会に戻ってきていた。
「いいから。いつもこの時間は神父様はお昼を摂っていて不在なんだ」
二人は大聖堂ではなく無施錠の告解室に忍び込み、ルートヴィヒが内側から鍵を掛けた。
「うん? 懺悔するなら神父様呼ぶ?」
「呼ばなくていい」
「どうしたのルートヴィヒ。顔が怖いよ?」
訝るフランツには答えず、ルートヴィヒは強引に口づけた。フランツの青い瞳が極限まで見開かれる。
「同性愛者は地獄に落ちるんだ、って神父様が言ってたよ」
「それならあの神父様だって地獄に落ちるさ」
以前本当に忘れ物をして教会に戻ったとき、この部屋で信者の男性と睦み合う神父様を見たのだと、ルートヴィヒは言った。
「神父様と地獄に落ちるなら怖いものなんてないさ」
「うーん、そういうものかなあ?」
半信半疑のフランツの言葉を唇で封じ込める。
「そうさ。それにフランツがカストラートになるのなら、その前に男としてのフランツのすべてが欲しい」
カストラートは男性器を去勢する。当然男としての性行為は不可能だった。
「でも、僕たちちゃんと勃起できるかな」
二人とも精通はまだ訪れていなかった。
「だから試すんじゃないか」
「わかった」
二人はいきなり服をすべて脱いだ。純粋な友情と愛情、そして少しの好奇心が彼らを行為に走らせたのだった。
魚料理の昼食後、ルートヴィヒはフランツを引っ張り、ミサの終了した教会に戻ってきていた。
「いいから。いつもこの時間は神父様はお昼を摂っていて不在なんだ」
二人は大聖堂ではなく無施錠の告解室に忍び込み、ルートヴィヒが内側から鍵を掛けた。
「うん? 懺悔するなら神父様呼ぶ?」
「呼ばなくていい」
「どうしたのルートヴィヒ。顔が怖いよ?」
訝るフランツには答えず、ルートヴィヒは強引に口づけた。フランツの青い瞳が極限まで見開かれる。
「同性愛者は地獄に落ちるんだ、って神父様が言ってたよ」
「それならあの神父様だって地獄に落ちるさ」
以前本当に忘れ物をして教会に戻ったとき、この部屋で信者の男性と睦み合う神父様を見たのだと、ルートヴィヒは言った。
「神父様と地獄に落ちるなら怖いものなんてないさ」
「うーん、そういうものかなあ?」
半信半疑のフランツの言葉を唇で封じ込める。
「そうさ。それにフランツがカストラートになるのなら、その前に男としてのフランツのすべてが欲しい」
カストラートは男性器を去勢する。当然男としての性行為は不可能だった。
「でも、僕たちちゃんと勃起できるかな」
二人とも精通はまだ訪れていなかった。
「だから試すんじゃないか」
「わかった」
二人はいきなり服をすべて脱いだ。純粋な友情と愛情、そして少しの好奇心が彼らを行為に走らせたのだった。