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第17章 　新しいメイド

　ロリータを参考にするなら、ここには2人しかいない。それに奈々ちゃんなら、まだにロリータの年齢。
　下調べまでしていくなんて、ご主人様は、本気でロリータを買うつもりなんだろう。
「美桜さんには、内緒ってぇ、ご主人様達にも、言われたからぁ……」
「内緒って……。私に、言えないような事を、したからなの？」
「違いますぅ……」
　奈々ちゃんは泣き出しそうだったが、ここまできたら私も真実を知りたい。
　あの時、あの部屋で何があったのか。部屋に呼ぶのは、普通は専用メイドだけ。それも性的な目的で。
「絶対に、誰にも言わないから。亜里沙ちゃんにも。だから、本当の事を教えて？」
「ホントにぃ、絶対に、内緒にしてくれますかぁ？　もう、オシオキは、イヤですぅ……」
　奈々ちゃんに、オシオキ部屋の経験があるのだろうか？　本当に、嫌そうな言い方。
　あのオシオキ部屋は最初のメイド以来使っていないと、私の時ご主人様は言っていた。
「オシオキって？」
　つい、それが気になってしまう。梨香さんも、ロリータに調教はないと言っていたのに。
「ご主人様の部屋でぇ、裸で縛られてぇ、1日ずっと、テーブルに置かれたことがありますぅ」
　やはり、私に比べたら甘い。だが、まだ子供だったからだろう。
「初めての時すごく痛かったからぁ、2回目にする時、泣き叫んで逃げようとしてぇ」
　来てすぐだろう。それだけでオシオキをするなんて、10歳の子には厳しすぎる。
「大丈夫。ここだけの、秘密にするから」
　私は、何度も「ねっ？」と宥めるように言った。
「本当にぃ、怒りませんかぁ？」
　そう言われても内心は困る。何をしたかによっては、私だって頭に来るかもしれない。
　だが、奈々ちゃん達が勝手に取った行動ではないはず。怒りを向けるなら、ご主人様へだろう。
「怒らないから、教えて？」
「あのぉ……。裸を、見せた、だけですぅ……」
「裸を？　どうして？」
　セックスが目的ではなく、ロリータ2人の裸を見た意味が解らない。
　全裸なら、私だって乱交の時にみんなに見られている。だがあれはみんなも同じで、それに特別な部屋で。
「はい……。ロリータのぉ、オークションに行くからぁ、ロリータを、見ておきたいってぇ……」