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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第17章 新しいメイド
やはりご主人様が行ったのは、ロリータ専用のオークション。
「奈々もぉ、亜里沙さんもぉ、オークションで、トクジョウヒンって、出されたからってぇ」
「特上品……」
「はいぃ……」
オークションからは3年経っているが、ロリータの特上品を見ておきたかったのだろう。
「色々見せたけどぉ、触られたりぃ、しませんでしたぁ。私達のご主人様との、約束だったからぁ」
「ありがとう。奈々ちゃん。絶対内緒にするからね」
「お願いしますぅ……」
怯えている奈々ちゃんを抱きしめてから、笑顔を見せた。
「大丈夫だからね」
もう一度言うと、奈々ちゃんが少し笑顔で頷いてくれる。
「そうですよねぇ。奈々もぉ、美桜さんが内緒で、私達のご主人様の部屋に入ったらぁ、気になりますぅ」
「ありがとう。分かってくれて。でも、ご主人様達に内緒って言われたら、しょうがないよね。問い詰めちゃったみたいで、ごめんね」
私は頭を下げた。それに対して奈々ちゃんは首を振っている。
ロリータのオークションの為というのは別として、奈々ちゃんと亜里沙ちゃんの訪問の理由が解ってホッとした。
「奈々―、いるー?」
亜里沙ちゃんの声。
「奈々ちゃんっ、ゲーム貸してっ」
私はすぐベッドに座ってゲーム機を受け取る。
「入るよー、奈々―。あっ……。美桜さん……」
ドアを開けた所で、亜里沙ちゃんは突っ立ったまま。
「あっ、亜里沙ちゃん。奈々ちゃんにね、ゲーム教えてもらったんだけど、難しくて。今までやったことないから」
私はわざと少し困った顔でゲーム画面を見つめた。
「奈々ちゃん、ここはどうするの?」
「そうだったんですかー」
亜里沙ちゃんは、何となくホッとした表情。
「食後はヒマだから、ゲームでも覚えようかと思ったんだけど。私には無理かもね……」
苦笑しながら、奈々ちゃんにゲーム機を返した。
「何か、話しがあって来たの? じゃあ、私は帰るね。奈々ちゃん、今度はもっと簡単なの教えて。お邪魔しました」
笑顔で2人に手を振って廊下へ出る。
後は、奈々ちゃんが上手くごまかせばいい。
すぐに隣の自分の個室に入り、ベッドに転がった。