この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第4章  奈々の事情


「毎日パチンコに行って、お菓子を持って帰ってきたりするんですぅ。それだけは、楽しみでしたぁ」
 パチンコ店に通うパチプロなら、私もドラマで観たことがある。
 店員ではなく、パチンコをやって生活する人。金額は忘れたが、勝っても負けても額は大きいらしい。
「引っ越してから、部屋はゴミだらけでぇ。ゴミの袋の間に布団を敷いて、寝てましたぁ。仕事で疲れるから、ゴミ出しが出来ないってぇ」
 酷い環境。たまにニュースで話題になるゴミ屋敷のよう。ゴミ出しがどれくらい大変なのかは、私もメイドに頼っていたから知らないが。
「あ、ここですよぉ。ランドリー室ぅ」
 小さなドアを入ると中は割と広く、乾燥機兼用の大きな洗濯機が三台稼働中。
「普通の洗濯物はこっちでぇ、クリーニングはこっちですぅ。メイド服は、クリーニングの方ですよぉ」
 カゴを置くと、2つの大きな箱に洗濯物を入れながら、奈々ちゃんが説明してくれた。
「後はぁ、洗濯専門の人が、やってくれますからぁ」
「奈々ちゃん。学校で、虐められたりしなかった?」
「ありませんでしたよぉ? 真っ直ぐ家に帰ると、怖い男の人達が来るからぁ、友達の家で宿題やったりぃ、遊んだりしてから帰ってましたぁ」
 何となくホッとした。家が大変な上に虐めに遭っていたら、可哀そうすぎる。
「炊飯器も無くなったしぃ。たまに電気が止まったりするからぁ、夕飯は菓子パンの時が多かったしぃ」
 奈々ちゃんが、思い出したように続けた。
「でも、マンションの時から、カップメンとか菓子パンが多かったかなぁ。お母さん、料理が嫌いでぇ。お父さんも、作れないしぃ」
 子供を育てる環境じゃない。それくらいは、私にだって分かる。
「奈々にはそれが普通だったからぁ、ちゃんと分かったのは、オークションを待つ部屋にいた時ですぅ」
「えっ?」
あんな殺風景な部屋で、何があったと言うのだろう。
「部屋は可愛いしぃ、毎日清掃に来てくれたしぃ。ここみたいな食事も出たしぃ」
「ええっ?」
 私のいた部屋はコンクリートが剥きだしで、カビ臭かった。
 その事を奈々ちゃんに話すと、珍しく苦笑いしてから説明する。
「ロリータっていうのは高く売れるからぁ、大事にするみたいですぅ。その話、梨香さんとして分かってぇ」

/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ