この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第11章 最年少ロリちゃん
5日間働いて、やっとお楽しみの週末。
でもまあ、今週は残業が2日だけだっかったら良しとしておこう。
いつもの装備を揃えて……。と言っても、俺の格好は長袖Tシャツとジーンズ。それとオトナのオモチャと財布が入った鞄を斜め掛けにるだけ。
防御力は弱そうだが、あの世界では違う。財布の中身は、今月の小遣いに使える数万円。これが100倍の価値の世界に行くんだから。
俺は、クローゼットに出来た黒いシミに吸い込まれていった。
何だか薄暗いが、夜とは違う。後ろには俺の部屋に戻るためのドアはあるが、周りは煉瓦が高く積まれていて、上に丸い明りがあった。壁に木製の梯子を見つけ、それを登って辺りを見る。
思った通り井戸の中。RPGの世界観だからって、こんな所に着いたのは初めてだ。
歩いている女性は、エプロンドレス風の服。武器や防具こそ持っていないが、男性も完全にRPGの町人。
食品などを売る通りを歩いてみたが、やはり物価は100分の1。だからこの世界は堪らない。
今日はどんな店で、どんなロリちゃんに会えるのか楽しみだ。
繁華街への道らしき角を曲がると、小さな女のコがぶつかって来た。女のコはそのまま俺に抱き着き、「反対向いて!」と俺を逆向きにする。
「あっちへ行ったぞ!」
「早く追い掛けろ!」
後ろで男の声が聞こえたが、俺には見えない。
「お兄ちゃん、ありがとう」
少女が離れて俺を見上げる。
身長は140cm無いだろう。長い髪は後ろで三つ編みにされ、背中まである。大きな瞳と長いまつ毛に、白い肌。だが、細いというよりやせ細っている印象。
「どうしたの?」
「えっと。えっとぉ……」
「何か盗んだりしたわけじゃないよね?」
少女は鞄も何も持っていないが、一応訊いてみる。
「してない……」
よく見ると、格好はここの住人達と変わらないが、スカートの裾が擦り切れていた。それに失礼だが、何となく服が薄汚れている。
この世界に来た俺は太っ腹。少女と手を繋いで、衣料品店に入る。
女のコの服はよく解らないから、店員に「全身可愛いものを揃えて欲しい」とだけ言った。
奥で着替えてきた少女は、見違えるよう。