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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第12章 ロリちゃんは見習いナース
週に1度のお楽しみの週末。……のはずだったが、今日はヤバイかもしれない。
昨日会社の昼休みに同僚に誘われて、屋上でバレーボールをやったら、右足と右手を捻挫して、少し腫れてしまった。
でも、休んでいるわけにはいかない。
ロリちゃんが俺を待っている!
いつも通り長袖Tシャツとジーンズ。
通販で買い集めたオモチャの詰まった鞄を斜め掛けにし、俺は黒いシミに入った。
一瞬、眩暈のようなものを感じ、俺は意識を失った。
目を覚ますと、病院の個室のベッド。
個室と言うより、特別室だろう。離れた場所に、ソファーセットまである。
いきなりこんな場所に着くなんて、初めてのことだ。
大体、帰りのドアがない。
いつもなら、着いた後ろに石垣とドアがあるのに。
右手と右足の捻挫には、包帯が巻いてある。
ノックの音。
「失礼致します」
入って来たのは、随分小柄な看護師。
「お目覚めになりましたか」
看護師がホッとした様子で近付いてくる。
「私、お世話をさせて頂きます、特別室担当補佐のカンナと申します。よろしくお願い致します」
カンナをよく見ると、まだ10歳を過ぎたくらい。
この世界では、そんな年齢で看護師が務まるのだろうか。
「俺、どうしてここに?」
「街の入り口付近に倒れていらっしゃいましたので、特別室へお運び致しました」
「特別室……」
特別室なんて、自分は入院したことがない。親が金持ちの友達が入院した時、見舞いに行ったくらいだ。
「はい……。服装から、王族の方だと思いましたので、医師がこちらへと……」
まただ。あの服装だといつも王族に見られるから、俺も慣れてきた。
「医師が検査を致しましたが、内臓系に特に以上はないと。ですから、こちらで少し休んで頂くことに……」
どうしてか意識は失くしたが、別に体調は悪くない。それよりもカンナを見て元気が出たくらいだ。
長い髪は後ろでまとめてあり、可愛らしい顔がハッキリと解る。
大きな目に長いまつ毛。太ってはいないが、ぷっくらとした頬が幼さを感じる。ナース服らしい白いワンピースのおっぱいは、まったく膨らみがない。
「カンナちゃんはいくつ?」
「12歳になったばかりです」