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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第20章 ご主人様専用
口には出さなかったが、リコも俺を王族だと思っていたのか。もうそれは、構わないが。
「そうだね。ここには、無いみたいだね」
「はい」
「どれが一番気持ち悦かった?」
セックスが終わったリコは、大人しいコに戻ってしまう。
「……全部」
俺は思い出し、棚にある木彫りのチンポを手に取った。
「これで、オナニーしてるの?」
「オナ……?」
「いや。これで、一人でしてるの? 家で」
リコの顔が、真っ赤になる。
「物足りないよね? これじゃ」
木彫りで形だけは似ているが、俺の世界で見せても何だか解らないかもしれない。
「乾電池って、あるの?」
「カン、デン……?」
やはり無いらしい。それなら、ローターをプレゼントしても無駄。バイブは少し高かったから、手放すつもりはないが。
「シャワー浴びたら、時間までゆっくりしよう?」
もうご主人様の口調はやめた。セックスが終わったのだから。
一緒にシャワーを浴びてから、ソファーで寛いでいた。
リコが王国の話を訊いて来なかったから、俺もリコのプライベートについて訊かない。
ここは、セックスを楽しむ場所。そう考えると、少し空しさも感じる。
時間になり、二人で部屋を出た。
「ご主人様。またお越しくださいませ」
これが見送りの挨拶らしい。
俺は笑顔だけ見せて、店を出た。
家に戻って、バイブなどを洗おうとして驚く。
一つずつ持って行ったタオルに包んできたが、汚れが全く無い。
バイブには、リコの密がたっぷり着いていたのに。
何も持ち帰れない。その事を思い出した。
金や使ったジェルは減っているが、密も持ち帰れない物に入っているのか。
向こうは夕暮れだったが、戻ればまた午前中。
二度と同じ場所に行かれないのはもう解ったから、リコの事は忘れよう。
来週は、どんなロリちゃんに会えるか楽しみだ。
そう考えながら、鞄をクロゼットに片付けた。
つづく