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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第21章 攻めのロリちゃん
八歳と聞いて興味を持ってしまったが、女王様がロリちゃんのSMなんて遠慮したい。
「そこで色々覚えたの。縛り方とか、ムチの遣い方とか」
セックスに、色々な趣向があるのは解っている。俺だって見る人からすれば、変態と言われるだろう。
だからどんな趣向も否定する気は無いが、ミナが女王様だったなど思いもしなかった。
「シャワー、浴びようか」
話をごまかすと言うよりは、これ以上つらい事を思い出させたくない。
「うん」
ニッコリと笑ったミナは、ごく普通のロリちゃん。
何となく、安心してしまった。
シャワーを浴びてから着替え、一緒にソファーに座った。
疲れたせいか、ミナはもう乾き気味の食事を口にする。
俺は、ベッドに置いたままの鞄を持って来た。
「はい」
千円札を差し出す。
「えっ?」
ミナは食事の手を止めて、俺を見つめた。
「チップ。後、次に来た時は、拘束をしないって約束してよ?」
二度とここに来られないのは、解っている。それでも、何か理由が欲しかった。
「でも、こんなに……」
千円は、この世界では十万円。驚くのも、無理はない。
「大丈夫。俺は王族だよ?」
こんな時だけ、王族の振り。
「うん……。ありがとう」
また、ニッコリとした笑顔。
あまり断れば、客にも失礼になる。幼い頃から働いている分、中身はしっかりしているのだろう。
「じゃあ俺、帰るよ」
「ええ!?」
「まだ時間あるから、ミナちゃんはゆっくりしていきなね。じゃあ」
ミナが立ち上がり、「ありがとうございました」と頭を下げる。
それに手を振ってから、俺は店を出て家へと向かった。
つづく