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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第25章  イヤイヤロリちゃん


 ピンク色になった背中に、黒い髪。それも中々いやらしい。
「んっ……。お兄、ちゃん……」
 リオが動こうとしていたから、手伝って仰向けにした。
 シャワーを出し、石鹸を使ってオマンコの中まで洗う。ザーメンや密がたくさん出てくる。
 俺もチンポを洗い、お互いの体を拭いてから抱えてベッドへ戻った。
「リオね。好きな人が……。いた、の……」
 話し出すリオに、添い寝する。
「お互いが、十歳になる、一ヶ月、前……。初めて、したの……」
 九歳同士で、セックスしたという事だろう。
「カレが、遠くの街に、働きに、行く事に、なった、から。納屋で、こっそり……」
 リオが、淋しそうな表情を見せる。
「キスして……。最後まで。だから今まで、キスは誰にもさせなかったの……」
 それは、悪い事をしたかもしれない。だがリオは、「好きな人がいた」と過去形で言った。
「一年半以上、手紙さえ来ない。そんなの、リオの事、忘れたからだよね……」
 リオはシュシュを取り、両手で握り締める。
「手紙なら、一週間以内に、届くのに」
 俺は、何と答えていいのか解らなかった。
 ロリちゃんとはいえ、他人の恋愛に口を出せる程経験が無い。
 悩んでいると、急にリオの表情が変わる。
「だから辞めるの。戻って来ても、こっちから振ってやる」
 ロリちゃんでも、女性は強い。
「お兄ちゃんとキスして、そう思えたから」
「リオちゃん……」
 起き上がったリオが、髪の乱れを直す。
「もう一度、してぇ……」
 リオからキスされ、暫く舌を絡め合った。
「はあっ……」
 唇を離したのもリオ。
「お兄ちゃん。これ、ありがとう」
 シュシュを手に、リオが言う。
 元の世界でも、たった百八円のもの。そんなもので、よろこんでくれるのは嬉しい。
「俺、そろそろ帰るよ」
「次は、どこへ行くの?」
 リオが少し首を傾げる。
「決めてない。街があったら、そこに入るだけ」
 本当にそれが、俺にとっての「旅」だ。
 リオの髪を撫でてから、着替え始めた。


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