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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第4章 お外でも色々……
「お兄ちゃん、これなんだけど。ちょっと高いかな……」
店内で杏奈が手にしたのは、白いレースの付いたリボン。カチューシャのように使うらしい。50円と札があり、杏奈にとっては安くないのかもしれない。
「いいよ。他にも何かあれば、買ってあげるよ」
言ってから、俺はスイッチを入れた。
「あっ」
急だったから、杏奈は驚いてから体を震わせる。
「お兄、ちゃっ、ヤだぁ、んっ……」
俺は気にせず、杏奈の肩を抱き、イアリングのコーナーに連れて行った。
「はぁ、ん……」
周りの客もチラッと見るが、そう関心の無い様子。男と一緒にいるし、杏奈がシゴト中だと解っているのかもしれない。
「これなんかどう? 杏奈ちゃんに似合うと思うけど」
俺は、ガラスケースに入ったイアリングを指差した。
銀色で、リボンの形の中央に、ダイアのような小さな石が着いている。値段は100円。
「んっ、可愛い。はぁ……」
店員にケースを開けてもらい、リボンと一緒に会計を済ませた。杏奈には高価でも、合わせて150円だ。
こんな可愛いコと色々出来るなら、本当に安いモノ。
下りは危ないから、スイッチを切って階段を降りた。
「こんなに高いもの。ありがとう、お兄ちゃん」
少し息は乱れているが、杏奈がニッコリとほほ笑む。
買った物を身に付けてから、ゲーセンに向かうことにした。まだ時間はたっぷりある。店に電話すれば、延長も出来ると聞いていたし。
杏奈にはゲームセンターと言われたが、あるのは殆ど電気を使わないもの。輪投げやエアーホッケーのようなものに、卓球台まである。クレーンゲームやゲーム機などは少ないが、それでも若者達で賑わっている。
写真はイヤそうだったから、お金を入れずに、1台だけあったプリクラの中に入った。
機械の方を見ると、30円と書いてある。換算すると3000円だ。
俺はプリクラなんて撮ったことないが、そんなにはしないだろう。
ここで電気を使うものは高いよう。だからなのか、使う時は店員を呼ぶように書いてあり、機械自体の電源が入っていない。
「杏奈ちゃん。スカート、捲って」
「うん……」
杏奈がゆっくりとスカートを捲り上げる。
階段では遠目だったから、今度はじっくりと間近で眺めたい。