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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第35章 麻菜ちゃん怒る
今日は昼過ぎに大学の講義が終わって、そのまま帰宅した。
家の前まで来ると、四、五人の女の子達が話している。
「あっ。お兄ちゃん。お帰りー」
その中でも目立つ程小柄な麻菜が、笑顔で手を振ってきた。
「ただいま。麻菜も、今帰り?」
「うん」
「こんにちはー」
麻菜より頭一つ大きな子達が、頭を下げる。
頭一つと言っても麻菜が小さいせいで、今時の五年生にしては目立つ程の長身でもない。ランドセルも良く似合っている。
「あ、こんにちは……」
一人が、麻菜に耳打ちすると、麻菜が笑顔で頷く。
勝手に盛り上がった後、一人が麻菜の肩を叩いた。
「じゃあね、麻菜。さようなら」
帰るみんなに挨拶され、俺は軽く頭を下げる。
「お兄ちゃん……」
何故だか麻菜は、怒っている様子。
「こっち来て!」
そう言うと、俺の家の鍵を空けさせる。
父親は、普通に日中の仕事。母親は看護師で、いつもこの時間にはいない。
麻菜がトトトと、先に階段を上がって行く。
「お兄ちゃん、早くっ」
どっちの家だか解らない。
俺の部屋へ入ると、ランドセルを置いた麻菜が抱き着いてくる。
「ねぇ、お兄ちゃん。してぇ」
麻菜に言われ、ベッドに座ってキスをした。
もう慣れてきたのか、麻菜の方から軽く口を開いてくる。その隙間から舌を差し込み、お互いの舌を絡めた。
服の上から、胸を撫でるように触る。
「はぅ……。んんっ……」
少しして、唇を離す。
「今日はここまで。宿題があるだろう?」
「ヤダあ。ちゃんと全部してっ。オマンコに、チンポ挿れるまでぇ」
麻菜はやたらと耳年間。学校ではこんなセックスをしたと、盛り上がっているようだ。
「わがまま言うなら、もう二度としないぞ?」
いつもはこれで効きめがある。それなのに今日の麻菜は、ランドセルを持って部屋を出て行く。
「お兄ちゃん、キライっ!」
途中まで追いかけたが、玄関がバタンと閉まる音。
いままでは素直に、俺の部屋で宿題を始めていたのに。
不安な思いが過った。
あんなに可愛い麻菜なら、相手は選べるだろう。本当に、嫌われてしまったのかもしれない。
すぐに連絡してみたが、既読スルー。いつもなら、麻菜の方から謝ってくるのに。俺は、それに甘えていたのかもしれない。