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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第40章 01 初めての世界
「ねえ、お兄ちゃん。二人切りが、いいなぁ……」
今でも、充分二人切りのようなもの。
「え?」
「初めてなんだよね。あのね。そういうお部屋があるのぉ……」
意味深な言い方に、固唾を飲んだ。
「ダメぇ? アスカ、お兄ちゃんと、行きたいなぁ……」
「個室って、こと?」
アスカが頷くと、耳打ちしてくる。
「200円かかっちゃうけど、個室で、二人切りだからぁ……」
安いもんだ。
「ああ。行こう」
「ありがとう」
VIPルームのようなものだろう。そんな所へは、行ったことがない。
アスカが黒服を呼んで伝えると、テーブルの上の物が運ばれていく。少しして、別の黒服が呼びに来た。
ここまでの会計と、部屋代含めての590円を先払いする。
「こちらへどうぞ」
アスカと腕を組んで向かったのは、店の奥。細い通路を通ると、いくつかのドアがあった。その一つを開けられ、中へ入る。
また、ピンク色の世界。
奥には三人掛けのソファーがあり、テーブルにはさっきの酒や料理が並んでいた。
「ごゆっくりどうぞ」
黒服が行くと、二人でソファーに座る。さっきよりも、アスカはピッタリとくっついてきた。
再度感杯しようとしたが、アスカのジュースが少ない。それを彼女に言い、デカンタで頼むことにした。
使ったのは内線電話で、カラオケボックスのよう。部屋もさほど広さはなく、想像していたVIPルームとは違う感じ。
デカンタはすぐ届き、今度こそ乾杯。
「お兄ちゃん。ここはね、触るだけならいいのぉ……」
触る?
いや。二人切りでの部屋なら、触る場所は決まっているだろう。
「お兄ちゃん……」
アスカに手を持たれ、彼女のおっぱいへ持っていかれた。
呑んでいる場合じゃない。
両手で、ドレスの上から平らなおっぱいを撫でる。
ロリちゃんのおっぱい。
俺はロリコンだが、現実はわきまえている。でもここは、現実世界じゃない。
「お兄ちゃん。後ろ、外してぇ……」
アスカから誘っているんだから、いいんだろう。
ドレスの後ろのボタンを外すと、彼女が自分からドレスの肩を降ろした。