この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第40章 01 初めての世界
移ったのは、広い部屋。
既にテーブルの物は運ばれている。
やはりピンクで、フリルとレースの世界。
絨毯(じゅうたん)は毛足が長くソファーセットもあり、壁際には天蓋(てんがい)付きの大きなベッド。奥にはガラス張りの浴室もある。
左奥を見て驚いたのは、壁から下がった鎖。
色々な高さに何箇所もあり、SMプレイ用にしか見えない。
「お兄ちゃん。シャワー浴びてくるから、呑んでてぇ」
「ああ」
浴室へ行くと、アスカは移動のために着たドレスをまた脱ぐ。
長い髪を何かでまとめる姿まで、ガラス越しに全て見える。
俺はソファーに座ったが、ロリちゃんのシャワーシーンに釘付け。
アスカは、たまに俺を見てニッコリする。
もう完全に勃起して、ジーンズのせいで苦しい。
それでも少し呑みながら待っていると、アスカがバスローブのような物を着て出てきた。
素材は粗目でブラウンだが、形はバスローブ。
「お兄ちゃん、シャワーは?」
「ああ。行ってくるよ……」
服を脱いで浴室へ入ったが、勃起しているのがアスカに見えないように体を洗った。
考えて見ると、この世界自体おかしい。
RPGで中世のようだから、物が全て古い作り。目新しいのはシャワーだけだが、水温があまり安定せず水圧も弱かった。
そんな世界へ迷い込んだと開き直り、少しザラついたバスローブを着てソファーへ戻る。
「カンパーイ」
アスカに言われ、グラスを合わせた。
「お兄ちゃんのお国はどこなの?」
二人切りのせいか、アスカが堂々と訊いてくる。
「あ……。トウキョウ、だよ」
「トウ、キョウ? 聞いたことないなぁ」
アスカが首を傾げた。
「凄く、遠いいんだ。旅をしてるから」
俺は、RPGの主人公の気分。
「ふーん。大変だねぇ。従事はいるんでしょ?」
「ああ。街の外に……」
何とか誤魔化したが、アスカは納得したよう。
「お兄ちゃん……。ねぇ……」
アスカがチラリとベッドを見る。
ベッドがあるんだから、目的は一つだろう。
そう思い、アスカをベッドへ誘った。