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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第41章 02 お野菜大好き?
金曜の夜早く寝たのに、目が覚めたのは土曜の昼。
昨日のセックスで疲れたせいだろう。
アスカを思い出しただけで、勃ちそうになる。
急いで着替え、外へ出た。
目的は、近くにある100均。それでも、可愛い物がある。
買ったのは、減っていた割りばしと髪飾りやブレスレット。
俺の見立てだから自信はないが、アスカはただの黒いゴムでも喜んでくれた。飾りが付いているだけでもマシだろう。
また急いで帰り支度をして、クローゼットの黒いシミに入った。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
「痛っ……」
俺が座っていたのは大きな石の上で、周りは岩場。
少し尖っていて、尻が痛かった。
俺が来たのは昼過ぎなのに、ここは夕方。
それだけじゃなく、昨日とは雰囲気が違う。
先に見えるのは、柵だけの町。
「違う……」
中へ入って呟いた。
昨日は、もっと店が多くて賑やかで。
行き交う人達の服装は昨日と同じRPG風だが、ここは明らかに田舎町。
アスカのいた街と違う……。
取り敢えず歩いていると、老夫婦に声をかけられた。
「これは、これは。王族のお方ですか。どうぞこれを。うちの畑で獲れたものですが、お納めください」
麻袋を渡すと、老夫婦は丁寧に頭を下げて行ってしまう。
「畑……?」
昨日の街の様子では、田畑などなさそうだった。
やはりここは、全く違う場所。
俺はシミに入るだけで、行き先を選べない?
行き先は決まっていない?
現実世界のように、色々な街が存在する?
そう考えるしかなかった。
こんな町にも、ロリちゃんの店があるんだろうか。
もう気持ちは前向き。
賑やかな方へ行くと、何件か呑み屋らしい店があった。でも、呼び込みはいない。
店の看板にロリちゃん達の写真をみつけた。
何かの値段もあったが、5円から200円ほど。
やはり100分の1だと安心し、その店へ入ってみた。
「いらっしゃいませー。あっ。ようこそいらっしゃいました」
また“王族の方”と間違われていると思ったが、その方が楽かもしれない。ここでなら、王族くらい金はある。