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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第43章  04 城下街


「一緒に来て頂きたい」
「俺、何も……」
「済まないが、王の命令だ」
 まさか淫行罪でもあるのかと考えたが、兵士の態度は威圧的じゃない。
 着いて行くと、石造りの城。
 RPGに出てくるそのままで、何とか興奮を抑えた。
 中の階段を登って行くと、大広間。玉座の間という所。
 中世ヨーロッパの城。いや。俺にとっては、RPGの世界。
 兵士に言われて立派な玉座の前へ行くと、そこには可愛らしいドレスを着てティアラを着けたレイナが座っていた。
「下がりなさい」
 レイナが言うと元からいた者も全員いなくなり、レイナと二人切り。
「お兄ちゃん……」
「何で……」
 それ以上声が出ない。
「お兄ちゃんの服装を言って、探させたの。必ず街から出るはずだって」
「王女様……?」
「うん。セックスの先生がいたのは、いい結婚相手を見つけるためなの。子供は、私だけだから。お父様の命令で」
 何となく分かったけど、理解は出来ない。
 自分の娘に、“セックスの先生”を付けるなんて。でも、それがこの世界の“普通”なんだろう。
「何で、俺を、探させたの?」
「最後に、お礼が言いたかったから……」
 レイナが顔を紅くする。
「あんなことは、もうないと思うから……。私……」
「レイナ」
 やって来たのは、いかにも“王様”という格好の男性。冠も被っている。
「お父様……」
 突っ立っていた俺は、しゃがんで片膝を着いた。
 正座は江戸時代だろう。ゲームで、片膝を着いて王と話すシーンがある。
「そなたがレイナの面倒を見てくれたのか?」
「そうです。お父様。宿を取って、泊めてもらいました」
 余計なことは言わない方がいいだろう。
 バイブでイかせたなんて、斬首刑になりそうだ。
「そなたも王族と見受けるが?」
「はい……。トーキョーという、とても、遠くて、小さい国です」
 一応、“小さい”を付けておいた。
「では、旅の途中か? 男性王族は、見聞を広げるために旅に出ることがあるそうだな。私は王位を継承する身ゆえ、出来なかったが」


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