この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第8章  地下アイドルちゃん


 やっと一週間経った。勿論平日だって夜に行かれるが、エッチの疲れで次の日の仕事に差し支える。戻って来るのは行った時間と変わりないのは不思議だが。
 洗濯物が溜まってしまい、少し派手な長袖Tシャツしかない。白地に、カラフルなペンキをぶちまけたようなペイント。
 いつも長袖にするのは、向こうがどんな気候でもいいように。暑ければ、袖をめくればいい。
 向こうへ行くと、いつも王族と間違えられるが、これは品が無いかもしれないが。
 でもこれしか無い。俺はそれを着て鞄を斜め掛けにし、黒いシミに入った。
 立っている場所は石畳だが、目の前には煌びやかなアーチ。
 RPGなら、大きなカジノがありそうな感じだ。
 シミに入ったのは午前中だが、ここは夕方。
 俺は取り敢えず町に入った。
 やっぱりRPGの世界観。賑わっている町を歩く人達の服装も、建物も。店を覘いたが、価値も100分の1。100円で、1万円の価値がある。
 今までと同じで、車はタクシーくらい。目につくのは、ランプを灯した馬車が多い。電気は高いのかもしれない。
「どうぞ」
 目の前に急に紙が差し出された。
「よかったら来てください」
 受け取って見ると、ライブの案内のチラシ。内容を読むと、地下アイドルのようなものらしい。
 通りを歩いただけで、10枚以上のチラシが集まってしまった。
 俺は普通のバーらしき店に入り、カウンターの隅で酒を呑みながら、チラシを確認する。
 自分の世界にも、好きな地下アイドルは何人もいる。週末はよくライブに行っていたが、最近は毎週こっちの世界。
「お兄さん、それに興味あるのかい?」
 恰幅のいいマスターが、小声で訊いてくる。
「ええ。まあ」
「ここだけの話。ウチで、オークション参加付きのチケットを売ってるよ」
「オークション?」
 俺もマスターに合わせて小声で訊いた。
「ああ。ライブの後にオークションがあってね……」
「女のコの、私物とか?」
「いいや。女のコそのものが商品。24時間は、自由にしていい……」
「えーっ!」
 大きな声を出してしまい、マスターに笑いながら肩を叩かれる。

/592ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ