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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第8章 地下アイドルちゃん
「お客さん、もう酔ったんですかー? ははは!」
他の客は一瞬こっちを見ただけで、すぐにそれぞれの会話に戻った。それを見たマスターが、また声を潜める。
「チケットは、300円。言っておくが、競り落とせる保証は出来ないよ」
「買うよ」
ここでなら、現金の競りに負けないだろう。何なら1万円出せば、100万円の価値。財布には念の為、小遣いに出来る数万円が入っている。
「どのライブにするんだい?」
十枚以上貰ったチラシは、会場が違うものもあった。それぞれの会場に4,5組の地下アイドルが出演するようだ。
俺は、気になっていたチラシをマスターに見せた。
《アイリス学園 チームライブ》とあり、小学生と中学生のチームが2組ずつ。その上の年齢らしきチームが1組。みんな同じ系列のグループで、年齢によって分かれているだけのようだ。
これだけいれば、好みのロリちゃんが見つかるだろう。
チラシを見せると、マスターが少し渋い表情になる。
「そこかぁ……。そこは人気があってね。特別チケットも500円なんだよ……」
俺は、すぐにカウンターに500円を置いた。5万円換算か。
「さすが、王族のお兄さんは違うねえ」
この服でも、王族に見えるのか。何となく安心しながら、チケットを受け取った。
「前列の指定席だから。係にチケットを見せれば、並ばず入れてもらえるよ」
「ありがとう」
開場時間まで30分。俺はチラシを手に、会場を探した。
解りづらい建物の地下には、外まで長い行列が出来ている。やっぱり人気があるんだろう。
係にチケットを見せると、まだ開場まで五分あったが入れてくれた。
物販のコーナーを見て回ったが、結構可愛いコが揃っているようだ。
ここでは荷物検査が無くて良かった。鞄の中には、アダルトグッズが入っている。
割と広い会場の席に着いて待っていると、少ししてステージが始まった。
2列目より後ろは立ち見で、既に盛り上がっている。
席に座っている男達が、オークションに参加するメンツだろう。金持ちそうなやつもいるが、ここでの俺だって金持ちだ。
ステージに出て来たメンバー達が何曲か歌い、次のメンバーへバトンタッチ。