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悠一郎の独り言
第6章 2017年11月15日(水)22:31
今日は昨日より肌寒くなりましたね。
もうコートがないとでかけられない季節がそこまできている気がします。
福岡って南にありますけど、意外と寒いのですよ。
今日もお昼に絵を描きに公園に行きました。
もちろん沙羅さんに会うためです。
昨日の「また明日」を信じて行ってしまいました。
2時より少し前に行き絵を描き始めました。
クリスマスまでに仕上げないといけないと思うと気合が入ります。
自分の色を塗り重ねていきます。
少しずつ少しずつ、私の望む色に近づけていくのです。
ここでも、やっぱり私は集中してしまい、沙羅さんが来たことに気がつきませんでした。
私が描く絵を眺めていたなんて知らなかったのです。
「こんにちは」
後ろから声をかけられ、そこで初めて気がつくのです。
慌てて挨拶をすると、沙羅さんは何も告げることなく空いている私の横に腰を下ろします。
今日は画材を持ってきていませんでした。
どうしたのかなと思っていると、持っているバックの中からマグボトルを出したんです。
何をするかと思っていると、カップに珈琲をついで私に渡してくれました。
「今日は寒いので暖かいものがいいかなと思って…それとこれ、手作りなんですけど」
そう言って、マドレーヌを渡してくれました。
珈琲と甘いお菓子(マドレーヌ)一番好きな組み合わせです。
「父が、悠一郎さんは甘いものと一緒に珈琲を飲んでいたと言ってたので…食べられますか?」
そんな気遣いが嬉しくて私は自然と笑顔になります。
「はい。甘いもの大好きなんです。ありがとうございます」
スラスラと言葉が出る自分が信じられませんでした。
今日で3日目ということで、少しは緊張が解けてるのでしょうか?
それとも、彼女の雰囲気がそうさせているのか。
ともあれ、彼女と普通にしゃべれそうなのがうれしかったです。
「今日は絵を描かないのですか?」
いただいたマドレーヌを食べながら聞くと、彼女は微笑みました。
「少し寒かったので、珈琲を飲んで欲しかったんです…そしたら画材忘れちゃいました」
と、少し舌を出して肩を竦める仕草が可愛くて仕方がありませんでした。
そして、少しおっちょこちょいな感じがまた良いと思いました。
もうコートがないとでかけられない季節がそこまできている気がします。
福岡って南にありますけど、意外と寒いのですよ。
今日もお昼に絵を描きに公園に行きました。
もちろん沙羅さんに会うためです。
昨日の「また明日」を信じて行ってしまいました。
2時より少し前に行き絵を描き始めました。
クリスマスまでに仕上げないといけないと思うと気合が入ります。
自分の色を塗り重ねていきます。
少しずつ少しずつ、私の望む色に近づけていくのです。
ここでも、やっぱり私は集中してしまい、沙羅さんが来たことに気がつきませんでした。
私が描く絵を眺めていたなんて知らなかったのです。
「こんにちは」
後ろから声をかけられ、そこで初めて気がつくのです。
慌てて挨拶をすると、沙羅さんは何も告げることなく空いている私の横に腰を下ろします。
今日は画材を持ってきていませんでした。
どうしたのかなと思っていると、持っているバックの中からマグボトルを出したんです。
何をするかと思っていると、カップに珈琲をついで私に渡してくれました。
「今日は寒いので暖かいものがいいかなと思って…それとこれ、手作りなんですけど」
そう言って、マドレーヌを渡してくれました。
珈琲と甘いお菓子(マドレーヌ)一番好きな組み合わせです。
「父が、悠一郎さんは甘いものと一緒に珈琲を飲んでいたと言ってたので…食べられますか?」
そんな気遣いが嬉しくて私は自然と笑顔になります。
「はい。甘いもの大好きなんです。ありがとうございます」
スラスラと言葉が出る自分が信じられませんでした。
今日で3日目ということで、少しは緊張が解けてるのでしょうか?
それとも、彼女の雰囲気がそうさせているのか。
ともあれ、彼女と普通にしゃべれそうなのがうれしかったです。
「今日は絵を描かないのですか?」
いただいたマドレーヌを食べながら聞くと、彼女は微笑みました。
「少し寒かったので、珈琲を飲んで欲しかったんです…そしたら画材忘れちゃいました」
と、少し舌を出して肩を竦める仕草が可愛くて仕方がありませんでした。
そして、少しおっちょこちょいな感じがまた良いと思いました。