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第17章 恋敵を成敗

「浜田。手。話せよ？
誰の手勝手に触ってんの？」


聖は桜の前に移動して
桜の手を取ろうとして
顔を見た途端
少し声のボリュームをあげて

「浜田！なんで桜が泣いてんの？
お前何した？」

『何で俺が何かしたことになるの？』



浜田は少し嬉しそうに笑いながら
聖をバカにしたように話す。

『伊東考えてみろよ。
何でこんな所に女の子一人で待たせてるの？』

「待たせてるのには理由がある。」

『こんな所で待たされてさくらちゃん
可哀相。不安だろ？』



聖は桜の方を向いて

「桜、誰かに何かされた？
何で泣いてんだ？」


桜は話すことができず首を振る。


「浜田。お前の言ってる事よく分かんねぇけど
桜は何で泣いてんだよ。」

『さぁ。彼女に聞いてよ。
泣いてるから話し聞いてあげようと思っただけ。』

「余計なお世話だよ。
お前それ何回目？何回同じやり方で
人の女に手だすつもり？」

『じゃあ、元カノとイヤラシイしてないで
ちゃんと守ってやれよ。』

「イヤラシイって何だよ。バカか。
さっきまでカフェの打ち合わせで
クライアントの所にいた。」

『何で麗華が社内メールしてきた時間から
だいぶ時間経ってるの？』






もう聞きたくない。
そんな元カノの話し聞きたくないって思った桜は
二人のことを無視してその場を離れた。

浜田と聖はそんな桜に気が付かなかった。