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第17章 恋敵を成敗

「桜。あいつに元カノとどうとか
浮気とか意味分かんねぇこと言われたのは
ほっといていいから。
それ信じてんの？」

「うん。」

「浮気相手に一緒に暮らしたい。
幸せにしたいって言うか？
そんな事ないから。
ってかありえねぇだろ。
俺がお前の事どんだけ好きだと
思ってる？
今回居なくなってどんだけ心配したか。
居なくなって家にはいねぇし
お前のマンションも居ない。
電話も出ねぇしLINEも読まない。
心臓がえぐられた感じだった。
電話に出たかと思ったら
会えないとか言うし
あいつの名前出したら
パニックになってるし。
その後は電話切れてかかんない。
どうしたらいいか分からなくて
居場所も分かんねぇから
警察に電話して探してもらった。
無事でよかった。」



聖は泣きながら心配したことを桜に伝えると
桜が聖の頭を撫でた。


「聖さん、心配かけて本当にごめんなさい。
あの人が言った事を勝手に思い込んで
意味わからない事してしまったこと
謝ります。貴方を信じずに勝手な行動をしたの。
好きなはずなのに。
あなたにも愛されてるはずなのに
不安になっちゃったんです…
私より元カノがよくなっちゃったんだ。って。」

「俺は桜しか居ないし桜が好きだよ」

「一緒に居たい。
あなたと幸せになりたい。
そうなれるように努力したかった。
でも…もう無理です。
あなたといる限りあの人に会っちゃう。
駅も同じ方向だから会うし
この先一生あの人にビクビクしながら
生活するなんて嫌なんです。
もう何もかも捨てて遠くに行きたい。」



桜は本気でそう思ったんだろう。