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第17章 恋敵を成敗

聖は仕事へ行く途中に電車で浜田を見かけた。


ちょっとした作戦があった聖



携帯のボイスレコーダーをONにして
浜田に声をかけた。


「浜田。」

『伊東。おはよう。
あれからさくらちゃん大丈夫だったのか？』

「．．．あぁ。何とかな。」

『それはよかったじゃん。』

「なぁ、浜田。お前桜に何言ったの？」

『元カノが部下で一緒に仕事してる。
今日二人で打ち合わせ行って
早い時間に終わったって連絡あったのに
今頃から駅にきてるって
二人でホテルでも行ってたりしてって。』

「いらねぇ事言うなよ。
事実でもねぇのに。」

『でも、わからないでしょ？』

「そうだな。それだけか？」

『後は電車の中でお話ししてたよ。
さくらちゃん可愛いな！
お陰で楽しませてもらったよ』

「何した？」

『ちょっと昔のこと聞いて
触れただけだよ。』






聖はよしっ！と思った。


「触れた？痴漢かよ。」

『たまたま当たっただけ！
昔は知らなかったから痴漢に
なっちゃうかもしれないけど
今回は違う。』

「今回？」

『そう。数年前に電車で会って
その時にちょっと悪戯しちゃっただけ。』








「浜田。お前終わったな。
今の全部録音したから。

桜は俺の婚約者。
今回したことは会社と警察に
言わせてもらうよ。
まぁ、せいぜい数日の間に
楽しんどけよ。
お前が桜にやったこと俺は許せねぇから
地獄まで落としてやるよ」





聖は浜田にそう言い放つと
すたすた歩いて会社に行き労組に向かった。