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萌のお姉ちゃん
第6章 お姉ちゃん〜転がり始めた結婚生活
ええっ!学会?
しかもスウェーデンに1ヶ月も
ああっ…よろけてしまった。


「古巣の大学でご指命があったんだ。」


「ついでにドイツの友人と会うんだ。短期留学みたいな。
ぜんぶで6週間くらいかな。」


「名誉なことなんだ。行かせてくれ。」

『すばらしいわ!ぜひ、日本に澤木あり!と言わせてきて!』


「志乃もいくかい?」

(男…会えるチャンスだわ!)


『私は家を守ってるわ。』


「わかった。家の男どもにあとのことは頼んでおくよ。
父さんだけだと心配だから、うち、混むからさあ。
大学病院から一人、ヘルプ頼んだから。」


『へー、どんなひと?女医さんかな?』


「僕の出身大学の後輩。
病院も快く返事をくださって。あ、男だよ?」


『まあ♪お化粧濃いめにしなくちゃ笑』


「町子さんと協力して、頼むね。」


『はい。』

彼が旅だった日、町子さん、子供がインフルエンザに!しかも立て続け3人!先生が帰ってくる頃やっと出勤できそうだと・・・。


「俺たち、志乃さんの手料理で十分だよ。手伝うからさ。」


『啓君、ありがとう。ひょっとしたら助っ人頼むかもしれないけど、頑張ってみるわね。』


『でも…おかしいと思わない?
先生が、いった日インフルエンザで休み始め、帰ってきた日に明日から出ると、挨拶にだけ来たのよ。』


『私の勘は不安定。でも、多分、二人でいったはずよ。』


『町子さん、子供は3人もいないはず。最近親権が移って、子供はお父さんと暮らし始めたはず。
まだこれはトップシークレットだから、私も知らないと思ってインフルエンザの大嘘をついたんだわ。』


『でもまさか先生が・・・くやしいわ!!』
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