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第11章 ☆波乱のデート 彩七編☆

「何で来るんだ？」
「おいしい肉じゃができたから持ってきたの」
「だからって何で今来るんだ？」
楽しそうな女の人の声に対して優さんは？
ちょっと困り気味？

そっと隙間を開けて様子を見る。
キレイな人。
髪が長くてスラっとしてモデルさんみたい。
優さんとお似合いの美男美女。
私よりあの人の方が優さんと釣り合う。

♬♪♬♪♬♪〜
ヤバッ！
私の携帯だ！
慌てて取り出そうとしたら。
ゴンッ！
肘をドアにぶつけて派手な音を立てる。
イタタタ…

「誰あの子？」
ぶつけた拍子にドアが開いちゃった!!
しまった！
絶体絶命!!!!!!!
「えっと…」
ダダダッ！
持ってた鍋を優さんに預け、女の人が勢い良く私のところにやってくる。
「オレの女だ」
女の人に続き、玄関のドアを閉めてお鍋を置いてから優さんもやって来た。
「えっ！？」
女の人と私が同時に声をあげる。
やだ優さんったら。
”オレの女”だなんて。
恥ずかしさと嬉しさが私の中で騒いでる。

「この子が優人の彼女ー？」
「可愛いー！」
「ねぇねぇ、どこの学校行ってるの？」
質問攻めに遭う私。
どこから答えれば良いのか困ってると。
「やめろ凛。彩七が困ってるだろ」
優さん、ナイスフォロー。
…ん？
”凛”って呼び捨て？
やっぱり元彼女？
「あ、そうだったね！」
凛さんは思い出したように話始める。