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健康診断〜こんな健診アリ!?〜
第12章 ☆波乱のデート 優人編☆
「おいしいー!」
彩七がおいしそうな顔してる。
「そっか。良かった」
彩七の言葉が嬉しい。
「スープは玉ねぎ?」
「オニオンスープだ」
「玉ねぎが柔らかくてこっちもおいしい!パセリが散らしてあるから見た目もキレイ」
グルメリポーター並の感想を述べる彩七。
「そう言ってもらえると作ったかいがあったな」

「でも、優さんのバイト先でパスタ食べた人がうらやましいな」
彩七は急に落ち込む。
「何で?」
聞き返してみる。
「だって私より先にこんなおいしいパスタを知っていたんだもん」
なんだ、そんなことか。
「彩七にはパスタよりオレのことを知って欲しい」
これがオレの本音だ。
「優さん…。私も優さんに私を知って欲しい」
「オレ達は始まったばかりだ」
「そうだね」
「冷めないうちに食べるぞ」
さっきと同じセリフをまた言う。
「うん!」
彩七は元気に返事してパスタを食べ続けて。
あっという間に完食。

「あー、おいしかった!ごちそうさま」
満足そうな顔してる彩七にオレも満足だ。
「おかわりならあるぞ」
「もう十分!これ以上食べたら太っちゃう」
「そうか。彩七ならもう少し食べても大丈夫だと思うけど」
「ダメだよ、優さん。優さんの料理おいしいけど食べ続けたら…」
幸せ太りするって言いたいのか?
彩七らしい。

「じゃあ彩七が食べないなら」
そう言ってオレは残りのパスタを山盛りにして戻って来た。
「ゆ、優さん。それ全部食べるの?」
何でそんなに驚く?
「そうだけど?」
もしかして大食いって思ってるのか?

ちなみにスープは夕飯のカレーでまた出そうと思ってる。
彩七が嫌じゃなければの話だけど。
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