パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 ☆ごあいさつ 優人編☆

「………」
「………」

気まずい空気が流れてる。

「冴田さん、医者だと言ってたけど、どこの病院にお勤めで？」
父親が口を開いた。
「光田駅近くに冴田クリニックと言う病院を開業してます」
「へぇ、若いのにすごいね。どうして医者になろうと？」
「うちは父親がいない分、母に育ててもらったんですが、自分が高校生の時にちょっと病気になってしまったんです。でも発見が早かったから今はもう大丈夫なんですけど。当時、何もできなかった自分が無力で…。それから人の役に立てる医者になったんです」
「お母さん思いなんだね」
「ありがとうございます」
オレは頭を下げる。

「ちなみにご兄弟は？」
「兄と姉がいます」
「3人もいれば、お母さんも安心できるね」
「はい」
何とか話が続いて良かった。
でも緊張で手汗が…。

「で、冴田さんは彩七との将来はどう考えてるのかね？」
やっぱり出たな、この話題。
「彩七さんはまだ高校生だし、大学もあるので今は彩七さんのやりたいことをさせてあげて、最終的には結婚を考えてます」
「なるほど」
こんな感じで良かったか？