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淫らに甘えて濡れ咲いて
第1章 序章 月下の蜜月
豪奢な寝台が大きく軋む。
深夜の今、暗いはずの部屋にこれでもかと言わんばかりの月明かりが差し込み、明るくなっている。
今日は、年に1度月が最も力を発揮し大きく見える日だったこともあって部屋は明かりを灯していないのに、しっかりと辺りを確認できる程に照らされた。
「リーリアム、キレイな姿が…よく、見えるっ」
「あ、ぁあ! み、見ない、でぇ」
薄く紫がかった銀髪が白いシーツの上で月に照らされてキラキラと輝き、元々色の白い肌は滑らかな陶器が透き通ってみえる程に美しい。
リーリアムの体はしっとりと汗で濡れ、艶かしく火照っている。
その体を、骨太のガッシリとした手が這う様は似つかわしくない。
だが、彼女の体はその手の動きに合わせてビクリビクリと可愛らしい反応を見せ、男の残り少ない理性をかき消していく。
「あぁ、リーリアム…これ以上、俺を煽るな」
「んぅ、だめ! んぁ、ヴァルド、様っ…も、おっきぃのぉ」
ヴァルドと呼ばれた男は、「くっ」と息を噛み殺してこれ以上華奢な彼女の体を、凶暴な程に膨張する熱杭で無茶をさせないようにと、必死で耐え忍んだ。
だが、そのヴァルドの理性などお構いなしに、リーリアムの蜜壷はキュウキュウとヴァルドの熱杭を締めつけ、その奥から熱い飛沫を搾り取ろうと蠢く。
もう、何度達したか分からない程に蕩けた彼女の中は、源泉の如く熱い蜜を噴かせ、ヴァルドの太すぎるソレをしっかりと奥まで導いている。
屈強な図体の男が体を折って耐えている様子を彼女は呆ける脳裏の奥で『愛おしい』と思い、手を伸ばした。
「ヴァルド、様ぁ…も、来てくださいまし…奥まで、しっかりとぉ…来てぇ」
「あぁ、くそぅ…お前と言うやつは…どうなっても、知らんぞっ」
ヴァルドが舌打ちをして、その細い腰を掴んで抱き起こすとまだ入りきっていない己の剛直に真下からずっぷりと押し入れた。
ぐぐぅっと身体の中心をえぐられるような衝撃に、リーリアムが息を詰めて体を反らせた。
その様は、天使が羽を広げているように美しく、体に浮いた汗が月光に照らされてキラキラと神秘的に煌めいている。
リーリアムがヴァルドから解放されたのは、月も沈み太陽が顔を出し始める頃だった。