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週末の逢瀬
第1章 会いたい

待ち合わせは彼の最寄駅。
夕方彼から定時で退社して帰宅するとのメッセージが来たので、仕事が終わってから「今から向かいます」と返信すると駅まで迎えに行くよと言ってくれた。寒いし疲れてるかもしれないし家で待っててもいいのにな、と思ったけど、でも早く会いたいと伝わってきて嬉しいのも事実。

改札の向こうに私を待つ彼が見えた。手をポケットに突っ込み寒そうに肩を縮こまらせている。最近忙しかったからか目をしぱしぱとしばたかせている。
私を見つけて、その目尻に皺が寄る 。
「より」と私の名前の形に唇が動いた。

もどかしく改札を抜け、私も「尚人」と呼びかけながら走り寄る。
お疲れ様、と言うと「ほんと、疲れた」と笑ってから私にもお疲れ様、と返して左手を差し出す。
右手でそっと握ると、ポケットから出したばかりの尚人の手は暖かかった。
尚人はぎゅっと私の手を握るとその手ごとまたコートのポケットに突っ込んだ。

コンビニで何か買ってく?と聞くと、食べ物も飲み物も用意してあるよ、と言うのでまっすぐ尚人の家に向かう。
ちょっとやつれたんじゃない?とか、さすがにここ最近はしんどかったよーとか、なんてことない近況報告しながらの慣れた道程。



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