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週末の逢瀬
第4章 情事

再び尚人が私の両脚の間に入り、身を屈めて抱きしめるように私を包み込んだ。
優しくキスをしながら腰を動かす。耳のそばで響く、うっ、あ、という彼の声に私の中がびくびくと反応する。
あ、もうイク、という尚人の肩にいいよと言う代わりにしがみついた。

ドクッという温もりを感じて全身の力を抜く。尚人の背中が何度か波打ち、体重がのし掛かってきた。
私の首に顔を埋める尚人の荒い呼吸が穏やかになっていく。

「ねぇ、早く抜かないと…」と言うと「あい」と甘えた声で返事をして体を起こす。
根元を押さえて引き抜いたところで、「やってあげる」と言ってゴムを外し口を縛った。

「いっぱい出たね…」
月並みだなと思いつつ、口をついて出た。

「依子が可愛いから」とキスをされ、「なんかすっごく恥ずかしいんですけど」と照れを誤魔化す。
「100点満点でしょ」
「うん、まあね」

あーねむい、と抱きついてきた尚人にまた押し倒される。
「ここで寝たら風邪ひくよ」
「うん」
返事はするが動く様子はない。
私も眠いし力入んないよ…と思いながら、うとうとし始めた。
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