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週末の逢瀬
第4章 情事

「あぁっ、なお、と、だめ」

がくがくと揺さぶられながらやめないでほしいのに何度もだめ、と口をついて出る。
だけど私の頭の中はだだ漏れで、尚人が動きを緩めることはない。突かれるほどに快感は強まって、肩を捩らせソファの背もたれに顔を埋める。悲鳴のような長い矯声がくぐもって響いた。

お臍の下に暖かさを感じて視線をやると尚人がそこを優しく抑えていた。

「より、わかる?よりのここに俺のが当たってるよ」

何度も頭を縦に振る。
うっ、と小さく尚人が呻いて顔を歪めた。
ソファの背もたれに掛けていた私の右足を持ち上げ自分の右肩に乗せた。その仕草だけで全身がぞくっとした。この体位だといちばんいいところに当たるのだ。

「あああぁぁっ…!」

必死にソファにしがみついて快感に耐える。もう声を我慢するどころではなくて、自分の喉から出る音を獣みたいだ、と思った。

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