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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第7章 対決
 賢は惚(ほう)けたように崔尚宮を見上げた。


「婆やが死んだ? 何故!」


 崔尚宮は小さな溜息をつき、続けた。


「王女さまが王宮を出られた翌朝、尚宮長は自ら首を括り亡くなられました」


「そんな。婆やが何で」



 新たな涙が溢れ、賢は絶句した。賢の耳にあまりにも静謐すぎる崔尚宮の声が響いた。
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