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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?

────────…



ハハハと大変機嫌の良い笑い声が響く。



いつも短気でイライラしている上司が、それはそれは楽しそうにしているのを、要はプールから片眉を上げて見上げる。




「……いつまで笑っているおつもりですか、社長」


「お前が落ちるところを見れなかったのが残念だっ……」


「────…」




目を細めた要は、イラっとしながら未だ笑い続けている光瑠を睨む。




「ドジ女と一緒にいると大変だなっ…」


「ちょっ…光瑠さん! 失礼です! ごめんなさい、加奈子さん…」




ビクっとした加奈子は、いやぁ…と真希に言葉を返す。



何も言えない…


社長の言う通り、私がドジなせいで毎回毎回迷惑を掛けてばかりだし……っ…




「ホントにごめんなさいっ……」



「いや……大丈夫。それより怪我がなくて本当に良かったよ」




すかさずニコリと微笑む要に加奈子は胸を押さえる。



迷惑掛けて……本当に申し訳ないって思ってるけどっ……




………水も滴るいい男すぎるっ…!!



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