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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?


────────…



要さんに引っ張られて、綺麗に落ちて行く光瑠さん見て、あ!と声を上げた。



光瑠さん本人も、まずい!って顔をしているけどもう遅い。





ザバーーーンと盛大に水しぶきが飛ぶ。



しばらく呆然と波打つプールを見ていると、要さんが再び顔に掛かった水しぶきを片手で拭って大きな口を開けて笑い出した。



いつも紳士なくせにまるで、少年のようなその様子。



久々にそんな要さんを見ていると、プハッと水面からスーツ姿の光瑠さんが顔を出した。



ブルブルとまるで犬のように顔を揺らしている。


癖のかかった茶髪が濡れたことでさらにうねっていて────…



「どうですか、社長。心地よいでしょ?」



「お…まえ……っ」



ワナワナと震えていて怒っているのが分かる。



「ふっ…」



そんな光瑠さんの様子が面白くて思わず吹き出すと、キッと光瑠さんが私の方を見た。


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