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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?
「何を笑ってるんだ!」
「だっ…だって…っ」
「誰のせいでこんな目に遭ったと思ってるんだ!!」
……それって、私のせいってことだろうか。
「ふふっ…私は何もしてませんよ……?」
笑いながらそう言ったら、光瑠さんも何も言い返せずに、今度は要さんの事を見た。
「関根…!!!!」
「ここにいるんですから、そんなに叫ばなくても聞こえます」
「うるさいっ!!!」
「少し潜水して、頭を冷やしたらいかがですか?」
「ッ……いい加減にしろ…!!!」
スーツ姿で、プールに浸かりながら、あーだこーだと言い合いしている二人。
「……どうしようっ…私のせいでっ…」
笑っていると、私の隣で加奈子さんが不安そうにそんな事を言っている。
「何言ってるんですかっ…加奈子さんのお蔭でこんなに面白い光景が見れてるんですよ…」
「い、いや…でもっ……」
本当に、こんなこと今後もう起こらないだろうし…。
そんな事を思っていると、隼人が、纏っていたタオルを投げ捨てて、再びプールに飛び込んでいった。