この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?
───────….
隼人が飛び込んだことで上がった水しぶき。
それにより光瑠と要は、再び顔にかかった水を拭った。
水面から顔を出した少年。
そして、嬉しそうに笑って器用に光瑠の元へ泳いでいく。
「ねぇ!! 競争しよ!!」
「はあ??」
「あっちからあっちまで早く泳げた人が勝ち!」
抱き着いてきた隼人を抱えながら、光瑠は片眉を上げる。
「もう俺は上がる!!」
「えーー!!なんでよ!! まだ入ったばっかりじゃん!」
むーっと口を膨らませる隼人を見て、さらに光瑠は顔を歪ませる。
入ったのではない。
部下に引っ張られて落とされたのだ。
ったく……何故自分がこんな目にっ……
「いいな。俺も入れてよ」
不機嫌な光瑠とは裏腹、もはや開き直っている要は、靴を脱いでプールサイドに置くと、洋服を着たままスイスイと光瑠と隼人の元へ泳いでいく。
「じゃあ3人で勝負しよ!!」
「だから俺は───」
「───社長」