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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?

───────….



隼人が飛び込んだことで上がった水しぶき。


それにより光瑠と要は、再び顔にかかった水を拭った。




水面から顔を出した少年。



そして、嬉しそうに笑って器用に光瑠の元へ泳いでいく。




「ねぇ!! 競争しよ!!」



「はあ??」



「あっちからあっちまで早く泳げた人が勝ち!」




抱き着いてきた隼人を抱えながら、光瑠は片眉を上げる。



「もう俺は上がる!!」



「えーー!!なんでよ!! まだ入ったばっかりじゃん!」




むーっと口を膨らませる隼人を見て、さらに光瑠は顔を歪ませる。




入ったのではない。


部下に引っ張られて落とされたのだ。



ったく……何故自分がこんな目にっ……




「いいな。俺も入れてよ」




不機嫌な光瑠とは裏腹、もはや開き直っている要は、靴を脱いでプールサイドに置くと、洋服を着たままスイスイと光瑠と隼人の元へ泳いでいく。




「じゃあ3人で勝負しよ!!」



「だから俺は───」



「───社長」







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