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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?



挑発的な部下の視線。


それに少し警戒しながら、光瑠は目を細める。




「早く上がられたらいかがですか?」


「……だからそのつもりだ」



光瑠の言葉を聞いて、抱き抱えられている隼人が、えー!と声を上げる。



それを見て、フッと要が笑う。





「そうですよね…」


「…………」


「プールに落とされただけでなく……」


「──っ──…」


「僕と戦って負ける姿なんかを真希さんに見られたら──」


「っ………」


「社長のプライドが傷付きますものね…?」




目を見開いた光瑠。



あからさまに挑発を受けた光瑠は、チッと舌を打ったあと、隼人を抱えたままプールサイドへと歩みを進める。





「ひかる……?」


「ちょっと待ってろ。あとでいくらでも遊んでやる……」


「………?」




軽々と隼人を持ち上げた光瑠は、隼人をそのままプールサイドに座らせる。


そして、すっかり濡れた靴と白いジャケットを脱いで、放り投げた。




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