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第9章 プール大会？

「しっ…しかもっ…なんか、アレ…っ」


「ん…？」


「痛くないですかっ…？」


「あ〜……」




赤裸々な告白。


でも、こんな事を相談出来るのは、愛花には梨子くらいだ。


真希に相談しても良いのだが、もう結婚までして子どもまで妊娠している彼女に、こんな初歩的な事を相談するのは恥ずかしい気がした。




「最初だけじゃない…？」


「んんっ…でも、なんか怖くてっ……」


「ちょっと我慢すれば…どうにかなるもん…じゃないかな？」



梨子にとってはるか昔の初体験の記憶。


そんなに苦労した覚えはないが、確かに周りの子たちは痛いと嘆いていたな…とそんな事を思う。




「そう…ですよね……」



「う…ん……」


「でも…頑張って我慢しようとすると、今度は浩平くんが『また今度にしよう』ってやめちゃってっ……」




何だか生々しい…


梨子はぼんやりと、その時の浩平の事を想像しようとして、即座に頭を振ってやめた。



基本的にヘタレな浩平だが、根は真面目だし一途だ。


前は真希に惚れていたらしいが、今はどっからどう見ても愛花ちゃんにゾッコンだ。


しかも、もう付き合ってから1年も経とうとしているのにまだ最後までしてないなんて…本当に愛花ちゃんのことが大切なんだろう。