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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?
「なるほどね〜〜」
太陽の下。
金髪に近いほどに明るく染められた亮の髪が光る。
「……お前の時は…」
聞きかけて言葉を止めた。
亮も、その彼女である梨子も、どちらも長い付き合いだ。
こんな突っ込んだ話を聞いたら後で気まずくなりそう…だ。第一こいつらが、そういう事してる…とか想像しただけでちょっと…。
「いや〜〜…梨子は俺が初めてじゃないから…」
「へ…え…」
少し浮かない顔をしている亮が珍しくて思わず横目でジッと見る。
「いいよなぁ…好きなやつの初めてが自分って…」
「……いい…のか…?」
今、苦労している浩平にはそんな考えはなかった。
とにかく、愛花が痛そうに顔を歪ませているのが辛くて、いつも最後まで出来ない。
「つーか、お前1年も良く我慢出来るな〜」
「ん…いや…まぁ……二人きりになるとか…これまであんまなかったし…」
「いや、それでもすげーよ」
苦笑いしている亮の隣で浩平はんん…と言葉を詰まらせる。