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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?
バチっと目があった2人は、びくりと体を震わせて俯く。
「…よ…お」
「う、うん……」
お互い、梨子と亮と先ほど話した内容のせいで変に意識してしまっている。
なんとも言えない間が2人に空く。
「うぉっ…!隼人お前やったなーー!!」
「りょう、やめてーー!」
すでにプールに入って隼人たちと戯れている亮と梨子を見ながら、浩平はゆっくりと愛花の方を向いた。
「……俺たちも…入らね…?」
「えっ……あ…そうだねっ…」
そう言いながらも、愛花はパーカーを脱ぐタイミングが見つからずにただただその裾を掴んで下へと引っ張る。
その様子を見ながら、浩平は再び愛花から少し視線を外す。
「……それ…脱がねぇの?」
「っ……脱ぐよ…っ」
ただ水着になるだけ。
梨子が言っていたように、水着とはそういう物だ。
でも、やはり浩平の前だと思うと恥ずかしくて仕方がない。
もちろん、もうそれ以上を浩平には見せている。
しかし、それはいつも薄暗い部屋での話だ。
こんなに太陽が照っている真っ昼間に、水着姿を晒すことは愛花にとってハードルが高い。