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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?

─────────…


楽しそうな亮くんと梨子とは裏腹、プールサイドで何やらごにゃごにゃと話している愛花ちゃんと浩平くん。



どうしたんだろう……


プール入らないのかな……?



不思議に思って声を掛けようとしたその時…




「ああああぁあっ〜〜!」



え……?


突然叫び出した浩平くんにみんながギョッとして視線を向けている。



大丈夫…だろうか……? 喧嘩…とか? でも、まさか愛花ちゃんと浩平くんが喧嘩…なんて…ね?



「ごめん愛花っ…!」


「な、何が!?」


「もう俺頭ん中おかしいわっ…」



突然大きな声になった2人の会話が聞こえてくる。


でもやはり何が何だか分からずに見ていると、浩平くんはガシガシと自身の頭を掻きむしり出した。




「ちょっと頭…つーかっ…体冷やす!!!」


「え…? ちょっ…」



混乱している愛花ちゃんをよそに突然プールに飛び込んだ浩平くん。


そのせいで大きく水しぶきが上がる。


波が起きると隼人たちが楽しそうに笑い出した。




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