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愛しい記憶
第5章 愛しい記憶
「ごめん…マミっ……」
堪えきれずに謝ると、マミは微笑んで俺に腕を伸ばし、そのままキツく抱き締めた。
「いいって何度も言ったでしょ……?」
「─────…」
「……キスして…?」
腕を緩めたマミは、俺の頬を両手で優しく掴んだ。
言いようもない安心感。
守りたいと思っているのに、すでに俺はマミに守られている。
俺は今、一体何に謝ったんだろうか…
マミのアザを見ていると、申し訳なさと満足感の2つの感情が混在してしまう。
あのアザはきっと俺のせいなんだろう。