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埋み火
第3章 跳ね火
 霧子の中ではわりと「もう終わったこと」として、賢治と寝たことをさらっと博之に報告した。

 さすがに博之も予想していなかったようだが、自分だって妻帯者なのだから怒ることもなかろうと踏んでいる。

 隠しておくのが普通なのかもしれないが、霧子は何故か博之にはいろいろなことを隠さず言ってしまう。


「その人としてみて、よかった?」

「痛かったわ、次の日に少し血が出てたもの」


 興奮しすぎた賢治の乱暴な手つきのせいで霧子の膣は擦れて出血し、おまけに夜中まで何度も求められたせいでぐったりしてしまった。

 せっかく、「次に結婚する男が金持ちでもない限りもう足を踏み入れることもないだろう」という京都の夜景が楽しめる高級ホテルだったのに霧子は一晩じゅう賢治に組み敷かれ、半ば気絶したように翌日の昼近くまで眠り続けた。

 博之とのデートと比べるとこの不本意なセックスの疲労度合いはひどかった。

 優しく包容力ある賢治に愛されたら心身が満たされるのではと思っていた自分を叱ってやりたいほどだった。

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