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埋み火
第3章 跳ね火
「最後は、やっぱキスしながら正常位だな」

「さすがA型マニュアルおじさんね」

「なんだよ」


 さすがに終わりが近い。

 霧子がオーガズムを感じるたびに膣奥の襞がうねって吸いついてくるのに、そろそろ我慢ができなくなってきていた。


「私。クリでしかイけないって思ってたけど、ちゃんと中でイけたわ」

「そうだな」


 たった数時間で、心を開いてかよわせたら二人とも以前よりも充足することができた。


「さっきは、いつか一緒にイきたいって言ったけど。もう夢が叶うかな?」

「お前があんなにイきまくるなら、タイミングも合うかもな」


 博之に抱かれることで霧子は自分の負い目から解放されたが、それ以上に博之も自分の下半身に自信を持つことができた。


「イくから、ほら。ちゃんとおねだりしろ」


 唇をあわせ、舌をからめると博之はゆっくりと最後のピストンをはじめた。

 互いの唇の隙間から熱い吐息が漏れる。


「ふぅぅ……ひろ、ちょうだい」

「だめ、何をだ」


 お返しとばかりに、ピストンを浅くゆっくりにしてやる。

 すると霧子はしがみついて、いっそう舌を絡めてくる。


「ひろの、大きいの……硬くて大きいの……いっぱい出して!」

「よしよし、たっぷりな」


 博之はもっとじらしてやりたかったが、何しろ限界だ。

 こらえることなく、舌を絡めたまま腰を打ちつけて再び霧子の中に大量の精液を放った。


「あっ! ……ん、んッ!」
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