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第3章 跳ね火

　こうして始まった博之のピストンはこれまでのどのときよりも力強く、バックで味わう霧子もだが挿入している本人も驚いている。


「うゥン！　なんか、ひろの……すごい！」

「ああ、何でだ。いつもよりできるよ」


　痛くなる寸前まで勃起しているため、途中で少し休んだりはするものの、いつもの「早さ」がない。

　なので霧子をとことん気持ちよくしてやれる。


「もしかして……きりがたくさんしゃぶってくれたからかな？　気持ちいいことはいいんだけど、なんかいつもより敏感じゃないんだ」

「あふン、うぅン……あぁ……舐めすぎて、先っぽが鈍くなっちゃった？」

「わかんねぇけど……すっげぇ気持ちよかったからさ、さっき」


　ひときわ強く突きあげると、霧子が鋭い悲鳴を上げて体を跳ねさせた。


「イったのか」

「うん、すご……」


　霧子の息が荒い。


「いま、アソコ締めてる？」

「ううん、そんな力、ないよ……」


　膝が崩れ落ちそうになっている霧子の膣の中がきゅっと締まり、ひくひくと胎動しているのがペニスに伝わる。


「ひろって、こんなすごかったの……素敵よ。私、あそこが壊れちゃいそう」

「びちょびちょだから、大丈夫だよ」


　いつもより長くセックスできる、というのは博之にとっても霧子にとっても大きな喜びだ。

　コンプレックスだったペニスの短さも、奥行きの狭い霧子に痛みを与えなくて済むと思えばもう悩みではなくなった。

　遠慮なく、後ろのすぼまりに触れながら力強く腰を打ちつけ、何度も霧子の内奥を絶頂に導いてやるとまた二人は向かい合った。