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埋み火
第1章 忍び火
「も、もうだめだ。きり、挿れるよ」

「ん……」


 ちゅぽん、と音を立てて霧子が赤黒い陰茎から口を離すと、唾液がぬらぬらと光る先端から唇へと糸を引いた。

 博之自身をうっとり見ている霧子の表情はたとえようもなく淫靡で、早く挿入してもっと喘がせて、いやらしい顔を見たいとしか博之は思えなくなった。

 また体の上下を入れ替えながら、博之は少し考えた。


「どうしよう、持っては来たけどさ。ゴム、つけようか?」

「ん。とりあえず……」


 霧子は小悪魔のような笑みを浮かべてペニスを優しく掴んで自分の秘唇へと導き、先端でくにゅくにゅと入口付近を撫でまわしてきた。

 柔らかい皮膚をもつマッシュルームが、甘い蜜でたっぷりと潤った秘唇や肉芽を刺激すると霧子自身が感じるだけではなく、博之にもこのまま内奥へ進みたくさせた。

 霧子の術にはまって、博之は目を見開いてさらに息を乱す。


「このまましたい」

「でしょ? ……きて」


 霧子のリードで博之は腰を沈め、楔を肉襞の中にゆっくり穿った。


「あぁ……ンッ!」


 ずぶずぶと入ってくる博之自身を感じ霧子は一段と大きな声を上げた。

 博之の陰茎は長さこそ日本人男性の平均未満だが太さがある。

 指でほぐされたものの大きく張り出したエラに負荷をかけられながら侵入し敏感になった内壁をこすると、霧子の狭い膣内に絡めとられる。


「あ、あっ……!」

「すげぇ……ねっとりしてるよ」

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