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第5章 ふざけるな

なんか、また私は悲しくなって来た。優誠に凄い自分が悪い事した気分になって来た。だから私は優誠の手首に少し触れてみた。優誠が普通に優しい顔になって私の手を握ってくれた。

『腹減ってんだろ？ちゃんと食えよ。』

って優誠言ってくれた。

焼き鳥屋さんを出てからもずっと優誠が優しくしてくれた。だから私は優誠に

『ごめんなさい…。』

とかなり本気で謝った。優誠は片手で運転をしながらもう片手で私の手を握ってくれた。

『くだらない事はお前は考える必要ない。』

って優誠が私に言って来る。そして信号待ちになるとまたいきなり私がキスをして来る優誠。

前を見て今は運転だけして下さい…

とそんな優誠に言いたくなる私だった。

優誠のマンションに帰ると優誠が冷蔵庫からバドワイザーを出した。

『お前も呑むか？』

って聞くから私が頷くとリビングのソファーに座っていた私の隣に来た優誠が自分の呑んだバドワイザーをいきなり私に口移しで呑ませて来る。

『んぐ…。』

そのまま私の口に舌を入れて舐めて来る優誠。私は初めてビールが甘いって思った。だけどこの呑み方は息が出来なくて私はジタバタとしてもがいてしまった。そうやってジタバタとする私に突然、優誠がニヤリとしてから

『お前、来週は４日間くらいこっちに来れるか？』

とか言い出した。私はよくわからずに

『空のバイト先が今はバイト募集中だから来週からはそれに行くかも？』

と素直に予定を答えたらまた優誠が不機嫌になってしまった。

『バイトなんかに行く必要はない。』

って言って優誠がかなり怖い顔をする。

『だって就活もしなきゃいけないし、それにはバイトくらい経験がある方が良いらしいし…。』

私はもごもごと言い訳するように優誠に言った。優誠は小さなため息をついてから

『来週は世間では盆休みってわかってんのか？』

と言って来た。

お盆休み…。つまりどこの会社もお休みになる。

私はやっぱりそんな風に頭で１度は整理して考えないと物事が理解出来ない女だ。そして…

『あー！？優誠も休み？休み？一緒に居られるの？』

と慌てて私は優誠に聞いてみた。優誠は

『お前は本当に適当な奴だな。休みだから４日間ほど来れるのかを俺は聞いたんだろ？』

と言った。