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永遠に見えた世界
第5章 狂いそうだ…
何故、人に心配させておいてそんなに美奈は呑気なんだよ。俺はため息が出た。

『昼間にかけて来たろ?要件は?』

『要件はないの、手が当たって、勝手にかけちゃっただけだから…。ごめんなさい!!』

いつもの適当な詫びを美奈が叫んだ。要するにタッチパネルに手が当たって発信はした。だけど俺は会議中だからと俺の携帯を預かっていた佐伯が出て美奈は慌てて間違えましたとなったんだな。

クソッ、声とか聞いたら顔が見たくなるだろが。

『まだ起きてるか?』

と俺は聞く。普通なら、ここでうんとかすんとか返って来るはずの返事が美奈の場合は返って来ない。電話は見事に無言のままだ。

『こら!返事しろ。』

と俺が言うと慌てたように

『起きてます。』

とやっと美奈が答えて来る。このパターンは俺が無理矢理に言わせてる気分だ。だったらやっぱり美奈には強引に行くしかねぇな。

『1時間で行くから出て来い。』

と俺は言って電話を切った。佐伯が不思議そうに俺を見た。俺は佐伯に

『悪い。女と飯を食うかも。』

と言う。佐伯は

『優誠の好きにしろよ。』

と答えて来る。本当なら俺は佐伯と飯を食って帰るだけだ。だけど俺が美奈と飯を食う間は佐伯は勝手には帰れない。俺に恥をかかせたら佐伯の指は親父達に詰められる。

だから佐伯は黙って俺の運転をするしかない。

美奈が家から出て来て車に乗り込んで来た。今夜は少し可愛いワンピースを着ていて少しはいい女に見える美奈だった。

なのにまたしても美奈の腹が見事に鳴りやがる。俺はそんな美奈に気が抜けて吹き出した。佐伯にもしっかりと聞こえたらしく笑いをこらえていやがった。

結城とは違って佐伯だから後で良二と2人で冷やかして来るのは間違いない。そうだよ。これが今の俺が手に入れた女だよ。俺は佐伯に見せつけるようにして美奈にキスをする。

俺の女だと理解すれば佐伯は美奈に対してそういう扱いに変わる。それが俺と佐伯の育った世界のルールだからだ。

それをまだ知らない美奈だけが佐伯を気にして俺を拒否しようとする。拒否はさせねぇよ。俺は中途半端は出来ないんだよ。

美奈を佐伯と行くつもりだった普通の居酒屋に連れて行った。美奈が烏龍茶でいいと言うから俺も烏龍茶にした。

『優誠は呑まないの?』

美奈が俺に聞いて来た。
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