この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永遠に見えた世界
第5章 狂いそうだ…
美奈を迎えに行くのは5時半。佐伯が取った7時の予約にはちょうど間に合う。

今日こそは落ち着いて美奈を抱いてやる。俺はそう考えていたのに迎えに行った俺の前にはジーパンTシャツすっぴんの適当スタイルの美奈が現れた。

これじゃ佐伯が予約した店には連れて行けない。

それよりも美奈は一体何を考えているんだ?

頭がイライラとして混乱しそうになって来る。

『どういうつもりだ。』

と俺は美奈に聞く。

『別れます。今の私は就活しなきゃいけないし。』

美奈はそう言いながら俺が預けたクレジットカードを俺の前に突き返して来た。俺はカードを車の後ろの座席に放り投げた。

『それは認めない。』

と俺は美奈にそう言ってから車を発進させた。普通の女なら本気で別れたいのなら、この段階でギャーギャーと騒ぐか泣くかする。だけどやっぱり美奈は違った。

美奈はただ困ったような泣きそうな顔をしてずっと何かを考えている。まるで俺の方が美奈を捨てたような顔をしやがる。

俺の部屋まで俺が無理矢理に連れて来ても全く無抵抗の美奈。ただひたすら半泣きの顔でずっと俺を見ているだけだった。

こいつ本気で俺と別れたいのか?それとも俺を試しているのか?美奈も親父やお袋みたいに俺を振り回したいだけなのか?

考えれば考えるほどに苛立ちが募って来る。

『ふざけるな。』

と美奈をベッドに叩き付けるようにして投げて俺は狂いそうになる自分を押し殺すように言っていた。美奈は怯えた顔で

『だって、優誠が怖いよ。そんなのいやだよ。だから絶対に別れるよ。』

と俺に言う。ヤケクソ気味に俺は美奈を押さえ込んでキスをした。そうすれば美奈がパニックになるか抵抗すると俺は思った。

なのに俺が美奈の口の中に舌を入れると美奈の舌が俺に触れて来る。美奈は俺の腕をつかんでいた。美奈は本気で別れたいわけじゃない。やっぱり俺を試している。俺には何故かそう感じる。

美奈の身体の力が抜けていく。男とのこういう関係を経験がない美奈の場合、完全に抱かないと俺の女だと自覚が未だに出来ないようだ。

『やっぱ、痛い目を見せないとお前は無理だな。』

と俺は美奈に言う。出来れば痛い思いはさせたくはないけれど美奈には身体に教えるしか俺を自分の男として認めようとしない。

俺は今夜は美奈を最後まで抱くつもりで美奈にキスを繰り返した。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ